バンド仲間募集


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2005年08月22日(Mon)
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バンド仲間募集

今となっては昔の話になるが(というと自分を知る人に怒られてしまうかもしれないが)、学校の部活動でロボットを作っていたことがある。
自分が変なロボットばかり作ろうとしていたせいか、クセが強くなかなか面白い仲間と出会えたきっかけにもなったし、先生という大人との付き合い方も色々と覚えさせてもらった。
先生が思い描くロボットと違うロボットの企画を通すのはなかなかどうして難しいものなのだ。
なんにせよ、相当本気で取り組んでいたし、自分のコンピューターや電気に関する知識の基礎基本が全て詰まった思い出ぶかい時期である。

で、今でも時折思い出したようにロボットを設計することがある。
ストレスをコンデンサに溜め込む回路を組み込んだ、「恐怖心を持つ小型ロボット」だとか、古風な歯車機構を利用した「バルサ製の虫型軽量ロボット」とか、誰も考えないような非実用的なロボットばかりがノートにたまっていく。
一応、自分が考えてきたロボットには全て「コンピュータと現実とのインターフェースとしての人間の知覚・悟性」という一貫したテーマがないわけではないのだが、大半のロボットはノート以外に存在しないため、あまり偉そうなことは書かないようにしておく。

自分としてはなかなか気に入っているアイディアではあるので、作らずに放っておくのも忍びない。
が、他人の仕事の手伝いまですることになってしまった今となってはたった一つのロボットを作ることすらままならなくなってしまった。
なんとか山里にでも隠遁して「自称ロボット作家」にでもなってチマチマとロボットを作っていきたいものだが、預金残高はそれを許してくれなさそうだ。
あとは、何とか短時間のタスクに分断して、現状をうまくやりくりするしかないが、これはなかなか難しい。

このような事を暇な時間に考えていたら、一つ気づくことがあった。
「ロボット作りを一人でこなすのは難しい」ということだ。
機械加工なんて借家でできるわけも無いし、プロに頼むとなるといくらかかるか分かったもんじゃない。
電子回路からプログラミング、機械加工、設計、プランニング、となるといくら考えても一人でこなすのは至難の業だろうと思う。(我ながら過去の自分を褒めてやりたくなってきた)
当然それなら同好会なりでチームを作るか、と思うものの、その手立てが無い。
大会などに出ているチームの大半が学校や職場のような閉じたコネクションで成り立っている現状を見ても、ロボット製作において同好の士を得ることは至難の業であることが容易に見て取れる。

ここに来て、バンドの世界でよく見かける「バンド仲間募集」が素晴らしいシステムのように思えてきた。
ロボコンマガジンのようなロボット製作を煽る雑誌はロボットのトピックスや入門記事を書く前に「バンド仲間募集」のようなコーナーを作ってみてもいいんじゃないか、とさえ思っている。

ロボットを一人で作ろうとする人間が増えれば増えるほど、彼らが消費者から消費者層へと美味しく育っていくことは理解できるが、それ以上に、これから先人材不足が予測できる組み込み業界、加工業界に向けて人材育成するというのも大切だろうと自分は思う。
それに、ロボット製作を金持ちのお遊びにしてしまっては、限りないはずの「ロボットの可能性」の芽を摘むことにもなるだろう。
ロボットは組み立てロボットが作るのではなく、人間が創造するものなのだ。