ICO(1)
宮部みゆきの小説『ICO』が気になるので、まずはゲームをやってみている。
ネットの感想で多いのが「自然と女の子を守りたい気持ちになっている自分に気づいた」というもの。
これ、女の子を守らないとゲームオーバーなので、ゲームのルールとして守らざるをえないのが本当のところだ。
もちろん、ゲームを続けるうちに「守らなきゃ」という義務感が次第に「守ってあげてる」になって行ったり「自分がいないとこの子は…」になったりするのも分からなくはない。
ゲームのルールにすら馴染めてない腐った発言と思われてしまうかもしれないが、正直なところ、自分はイライラする。
ゲームの中に『女の子がいないと開かない壁』が多数あり、女の子は必要な存在になっている。(だから、女の子がいないとゲームオーバーになる)
わざわざ女の子用のルートを開拓したりするのが面倒でたまらない。
ストーリーを楽しむならまだしも、とにかく城から脱出したいわけで、AI搭載の自律型の鍵なんて、面倒な道具以外の何者でもない。
なんでここまでイラつくかと言うと、たった一人で脱出するような孤独な攻略ルートが無い事に少しガッカリしているからなのだ。
爆弾などのアイテムもあるんだから、作れないことは無かったと思う。
村から捨てられた人間が自分の生き方を模索するゲームなら、女の子の関わり合いの中で新しく価値を築き上げるのも結構だが、逆に、最後まで孤独に戦うやり方だってあったって良いだろうと思う。
この選択肢の有無が自分の中で「傑作」と「ただの雰囲気のあるゲーム」を分けた。
このまま女の子を連れてクリアしたとき、どのようなエンディングが待っているのか、凄く楽しみだ。