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2005年09月12日(Mon)▲ページの先頭へ
キャラクター法人ができたのか

この文章の主要な論点はキャラクターとその著作権の関係である。
したがって、以下の文章において各作品についての感想や意見は一切書かない。
法的な判断や善悪の判断も下さないし、それについて意見も感想も書かない。

とある音楽会社が、とあるネットの掲示板で良く使われるアスキーアートのキャラクターをパクった上に商標登録して著作権を主張しているとかそうじゃないとかいう騒動がある。

参考:
のまネコのまとめwiki

そして

INTERNET Watch:「恋のマイアヒ」の“のまネコ”はモナーにインスパイア〜エイベックス

によれば、「有限会社ゼンについては、のまネコを商標化するためにエイベックスが急遽設立した企業なのではないかとの憶測も流れるなど」だそうだ。

この憶測が本当なら、日本にもキャラクターを管理するためだけに存在する「キャラクター法人」ができていたことになる。

自分が書いたことでこうなったとは到底思えないが、なんとなく自分が考えていることが裏付けられたような気がする。

2005年07月11日(Mon)▲ページの先頭へ
ほっとけないキャラクター法人

キャラクターを作り、それに関する著作権収入を法人のもとで寄付に回す、という事もできるかもしれない。
「モリゾー・キッコロ著作権管理協会」とか作っちゃってモリゾーとキッコロの商標権や著作権を管理して、利用のガイドラインと料金を設定しつつ、収入を緑化計画への寄付にあてる、とか。
これなら関係者がその気になればNPO法人で何とか作れなくも無いような気がする。

2005年07月02日(Sat)▲ページの先頭へ
小さなヘビ

法人が『法律の規定により「人」としての権利能力を付与された団体』であることは先のエントリで書いたとおり。(六法全書でその通り書かれているかどうかは知らない)
この考え方は、ホッブズのリヴァイアサンあたりが元になっているんだろう。
(ホッブズは「人為人格(擬制人格・人工人間、artificial person)」というものを考えている。)
世界中には法人と言う名のプチリヴァイアサンがウヨウヨしているわけだ。

おそらく、先に挙げたピエール・ユイグたちは擬制によってキャラクターに人格(もしかしたら人権)を与えようとしたのではないか。
それは、以降の創作を認めないことによる「キャラクターの死」という表現に集約されている。
アン・リー協会はアン・リーに関わる著作権を管理することで、アン・リーのパーソナリティを代理する役割を担っているのだ。

しかし、著作権という、本来著作者の権利であるものが著作物の人権としてどこまで通用するかと考えると、大きな疑問は残る。
さらに言えば、人間以外の何かが法人となる上で団体を形成しないといけないという大きな壁がある。

とはいえ、アン・リー協会の提案した方法は可能性として大きい事に変わりは無い。


関連サイト

日本アニメの影響濃いサンフランシスコ近代美術館の展示:
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20021219202.html

参考

ウェブページでのキャラクターの盗用と著作権:
http://www.houtal.com/journal/report/chizai/000801_3.html

『「キャラクターといわれるものは、漫画の具体的表現から昇華した登場人物の人格ともいうべき抽象的概念であって、具体的表現そのものではなく、それ自体が思想又は感情を創作的に表現したものということができない」から、「一定の名称、容貌、役割等の特徴を有する登場人物が反復して描かれている一話完結形式の連載漫画においては、当該登場人物が描かれた各回の漫画それぞれが著作物に当たり、具体的な漫画を離れ、右登場人物のいわゆるキャラクターをもって著作物ということはできない」と明言した。』

キャラクターショウビズ(2)

この文章の主要な論点はキャラクターとその著作権の関係である。
したがって、以下の文章において各作品についての感想や意見は一切書かない。

先の文章で取り上げた『愛の妖精ぷりんてぃん』の「フリーキャラクター」は注目に値する概念ではあるが、実はすでにフランス人のアーティスト、ピエール・ユイグ氏とフィリップ・パレーノ氏によって近い思想がアートとして発表されている。

詳しくはWiredの記事『日本アニメの影響濃いサンフランシスコ近代美術館の展示』を見てもらいたい。

日本アニメの影響濃いサンフランシスコ近代美術館の展示: http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20021219202.html

ピエール・ユイグ氏とフィリップ・パレーノ氏は『攻殻機動隊』のキャラクター「アン・リー」のデータと著作権を買い取り、さまざまなアーティストにアン・リーコラボの作品を制作させた。
その後『アン・リーは「最期」を迎え』、『特別の棺に入れられて「埋葬」される』。
最期を迎えたアン・リーは『(アーティストたちが)アン・リーの著作権をこのキャラクターのためだけに存在する法人『アン・リー協会』に譲渡』して『以降アーティストたちがアン・リーをデジタル・モデルとして使った作品を制作できない』ようになる。

アン・リーが選ばれた理由は『比較的安かった(4万6000円)』からである。
これは、彼らが十分な資金を有していたら草薙素子などのメインキャラクターが合法的に「殺害」されたであろう可能性を示唆している。
(つづく)

関連サイト
日本アニメの影響濃いサンフランシスコ近代美術館の展示: http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20021219202.html
攻殻機動隊: http://www.kokaku-s.com/

キャラクターショウビズ

この文章の主要な論点はキャラクターとその著作権の関係である。
したがって、以下の文章において各作品についての感想や意見は一切書かない。

『愛の妖精ぷりんてぃん』というサイトがある。
主催者の個性が色濃く出ているサイトで、某大規模掲示板で紹介されたことをきっかけに一時期はやったようだ。
実際にサイトを見ればどういう経緯をたどったのか(わかる人には)わかると思う。

愛の妖精ぷりんてぃん: http://www.takamagahara.com/printin/

『エンジェルの皆様からの投稿作品』などがわかりやすいだろう。
ようするに、面白半分の人間が大量に流れ込んでしまったのだ。
普通のサイトだったらここで気力が萎えてしまうところだ。
しかし、愛の妖精ぷりんてぃんを管理している「いざなぎ元一」氏は機知に長けていた。
数多のイタズラとしか言いようのないような落書きども(中にはかなり高いレベルのものもある)を利益に還元する方策を打ち出したのだ。

いざなぎ氏は全てに対して愛をもって寛容に接した。
(大半が悪意に満ちているように見える)数多いイラストや、(面白がって)未女子日女(「みめこひめ」と読む)のメッセージをアレンジしたものなど、普通のサイトであれば嫌うような内容の作品たちを「エンジェルの皆様の作品」として全て受け入れた。
それだけではない。
キャラクターや音声データなどを「オープン素材」として無償で提供し、2次創作などについても全面的に認めてしまったのだ。
「右の頬を叩かれたら左の頬を差し出せ」とはキリストの教えだが、イエス・キリストにも先見の明があったものだ。
オリジナルのデータを提供するまでなら、まあ、そこまで特別な事ではないだろう。
ぷりんてぃんの真髄は、「フリーキャラクター」としてキャラクターの意匠を開放したことにある。

ぷりんてぃんのフリーキャラクター規約はGPLに近い。
一部引用すると
『「オープン素材」とは、誰もが自由に、無償で使用することができる素材です。誰もが自由に、特別な条件や資格なしに、転載、改変、再配布、そしてその「オープン素材」を使用した更なる二次創作、三次創作、四次創作を行なうことができます。
これは創作物の種類には関わりません。フリー・キャラクターを使用した一枚の画像(CG)であっても、FLASHアニメであっても、ゲームであっても、コミックであっても、その他、それ以外のものであっても同様です。
フリー・キャラクターであるぷりんてぃんやミーちゃんを使用して二次創作を行なった際には、その創作物はすべて完成した時点で「オープン素材」となります。いかなる場合でも、そのことを前提に公開しなくてはなりません。無償で提供されたキャラクターや素材を使用して製作した新たな創作物を、ふたたび同じように他の多くの人々に無償で公開する、ということです。』
ということなのだ。
この「フリーキャラクター」という概念の持つ破壊力は限りなく大きい。
(つづく)

関連サイト
愛の妖精ぷりんてぃん: http://www.takamagahara.com/printin/
GPL:http://www.gnu.org/licenses/gpl.ja.html
GPLの邦訳(非公式):http://www.opensource.jp/gpl/gpl.ja.html

カテゴリ「キャラクターショウビズ」について

調べ物をしていて少し思いついたことがあるので、ただのエントリだった『キャラクターショウビズ』をカテゴリにしました。

法人という考え方がすごい。

『法律の規定により「人」としての権利能力を付与された団体』
『個人である自然人の対概念』

法律の世界は素敵すぎます。


関連サイト

Wikipedia:法人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%95%E4%BA%BA